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飲酒

「酒は百薬の長」が信条の方もいらっしゃるでしょう。
一方で、徒然草を著した兼好法師は、酒飲みを愛おしみながらも「酒は百薬の長なれど、万の病は酒よりこそ起これ」と戒めています。万の病とはどのようなものでしょうか?

γ-GTPが悪くなっていないからヘイキ?

アルコールの影響は肝臓だけだと思っていませんか?
アルコールは主に小腸から吸収されたのち血液中に入り、全身に染み渡ります。アルコールの影響は全身に及び、さまざまな健康障害をもたらします。

健康診断のγ-GTPだけで安心するのは早計です

特に強調したい3つの健康障害

がん

ウイスキーなど濃いお酒をストレートで飲む方は、口の中、のど、食道の表面がアルコールでただれて、がんが発生しやすくなります。また、お酒で赤くなるタイプの方(今は強くなったが昔は赤くなっていた方も含め)は、特にがんが発生しやすいといわれています。

脳萎縮

お酒を長年多量に飲んでいると、脳が縮んでしまうのです!最終的には物忘れや思考能力の低下といった症状が現れ、認知症になる恐れがあります。アルツハイマー型認知症と思われていても、実際はお酒の影響による認知症だったということも十分あり得ます。

うつ病

気分が沈むのでお酒が手放せない状態なのかもしれません。しかし、お酒を続ける限りうつからの回復は困難です。治療中はお酒をきっぱり止めてください。薬とお酒の相性もとても悪いです。

「酒なしではやっていけない」ってホント?

接待、人付き合いにかかせない?

接待、人付き合いにかかせない?

酒量が多い方とお話していると、「営業なので酒なしでは仕事にならない」とおっしゃる方がままいらっしゃいます。「友人は大酒飲みばかり」という方もいらっしゃいます。

私たちの経験上、本気で酒を止めよう(減らそう)と決断されれば、多くの場合実行可能です。酒を止めた(減らす)理由をきちんと説明して、断固として誘いに乗らなければ実行できます。お酒を飲まない埋め合わせも、その気になれば何かしらみつかるようです。

広告業界の部長さんも建設会社の社長さんも「酒なしではやっていけないと思っていたのは、自分が飲みたい言い訳だった」と振り返っていらっしゃいました。

飲まないと、眠れない?

飲まないと、眠れない?

「寝酒」も大きな問題です。寝酒は寝付きをよくしますが、深い睡眠が得られず眠りの質が悪くなります。どうしても眠りが悪いのであれば、寝酒よりも適切に睡眠薬を使う方がはるかに健康的です。かかりつけ医やメンタルクリニックにご相談ください。

どれくらいなら飲んでも大丈夫なの?

飲むなら1日これくらいに

飲んでも大丈夫な量というのは、難しい問題です。健康な男性であれば、一般的には1日にビール500mL(日本酒の方は1合相当)程度なら「節度ある適度な飲酒」と考えられています。

その倍になると、「高血圧や脂質(中性脂肪やコレステロール)異常といった生活習慣病を引き起こしやすい」と警告されています。その3倍(ビール1.5L程度)は完全にアウトのレベルで、健康のみならず酔ってのけがや失態も心配となります。

※女性や高齢者はこの量の半分程度にとどめてください。
※元来飲む習慣がない人や酒を止めた人は、そのまま飲まないでいることが推奨されます。
※妊娠中や授乳中の方も飲酒は完全にお控えください。

もっと詳しく知りたい方へ

こちらで、理解をより深めることができます。

アルコール全般

詳しく知りたい方は、情報ボックス アルコール(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)も参考になります。

アルコール依存症

お酒を飲み過ぎると高血圧や糖尿病といった生活習慣病の危険性が高まりますが、さらに飲み過ぎるとアルコール依存症の恐れも高まります。アルコール依存症について詳しく知りたい方はみんなのメンタルヘルス (アルコール依存症)をご参照ください(アルコール依存症については、社会・援護局障害保健福祉部の担当となります)。